アンチェロッティの戦術ノート/カルロ・アンチェロッティ with 片野道郎

 

アンチェロッティの戦術ノート

アンチェロッティの戦術ノート

 

 

 ACミランレアル・マドリードチェルシーと言ったメガクラブで監督を務め、チャンピオンズリーグを始めとして、数多くのタイトルを勝ち取ってきた、カルロ・アンチェロッティが語る戦術論です。

 ヨーロッパサッカーに興味のある人にとっては、アンチェロッティって言うと、戦術家というよりも、チームマネジメントの巧みさで知られるのですが、さすがは戦術大国イタリア出身だけあって、戦術家としても有能な人なんだなあ、とこの本を読んで感じます。

 ただ、あくまでも戦術も選手が実行するものであるから、戦術の原理主義的な考えではなく、選手の特性に合わせて臨機応変に取るべき戦術を考えるべきだ、という考え方のようで、ミランレアル・マドリードでの戦いを見ているとナットクだな、という感じです。