国家のエゴ/佐藤優

 

国家のエゴ (朝日新書)

国家のエゴ (朝日新書)

 

 

 少し前に、安全保障関連法案で物議を醸したこともあってか、「戦争観」を語られます。

 タイトルに「国家」とあるんですが、国家としての観点ではなく、草の根レベルの「個人」がどのように戦争に関るのか、ということを語られます。

 この本の中にもありますが、日本は平和憲法云々と言うことはあるんですが、本来の国家の機能として、戦争の遂行というものが組み込まれているのは間違いのないことで、国家は国民を戦争に向かわせるための「仕組み」をあらゆるレベルで仕込んでいるようです。

 制度上の「仕組み」はともかくとして、教育による「洗脳」であったり、有形無形の圧力であったり…でも、そういう国家が作った空気に流されるのではなく、カラクリを知った上で、どう行動するのかを考えておかないと、それこそ「犬死」だなぁ、と…