「社会を変える」を仕事にする/駒崎弘樹

 

「社会を変える」を仕事にする: 社会起業家という生き方 (ちくま文庫)

「社会を変える」を仕事にする: 社会起業家という生き方 (ちくま文庫)

 

 

 「病時保育」を手掛けるNPO法人を立ち上げ、2007年にNewsweek誌の「世界を変える社会起業家100人」に選ばれた方の「起業」を描いた本です。

 この方、学生の時にITベンチャーを立ち上げた後、自身の「あり方」に疑問を持った結果、「社会の役に立ちたい」と思い立ち、「病時保育」に関するNPO法人を立ち上げたということです。

 「青臭い」と思われる方もいらっしゃるでしょうけど、こういう根源的な「欲望」をちゃんと具体的なカタチを見出して、様々な困難を乗り越えて実際の事業にまでつなげた過程は、涙無くして読み進めません。

 この本の中に、何かのパーティーの中で駒崎さんにNPOの起業について尋ねる女子大学生が描かかれていますが、そういう人ってきっとどこかにまだまだいると思うので、そういう人の熱意が今後もカタチになればいいな、と潜在的な欲求を持ちながら、色んなしがらみで踏み出せないオジサンは思います。