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われ思う、ゆえに我蹴る/アンドレア・ピルロ、アレッサンドロ・アルチャート

 

我思う、ゆえに我蹴る。アンドレア・ピルロ自伝

我思う、ゆえに我蹴る。アンドレア・ピルロ自伝

 

 

 デカルトの「われ思う、ゆえに我あり」を思わせる哲学的なタイトルがサッカー選手の自伝っぽくないですが、これがピルロのものならばフィットしているなぁ…と感じますが、内容はもっとサッカー選手らしくないウィットに富んだ、ちょっとシャレたエッセイを読んでいるかのような気のする、上質な読み物になっています。

 ただ、かなり断片的かつ、前後関係を一切無視して語られているので、ピルロのキャリアがある程度アタマにないと、結構分かりにくいかもしれません。

 ワタクシの好みの話で恐縮なのですが、個人的に中盤の底でゲームメイクをするプレイヤーが好みで、日本代表だったら遠藤、世界に目を向けるとシャビ・アロンソなんかが好みなのですが、この本の主役であるピルロはその最右翼だったりします。

 そのプレイ同様華麗な文体で自身のキャリアを語られるのですが、レアル・マドリッドバルサチェルシーへの移籍話が寸前だったとか、ユベントスへの移籍直前のミランでの内紛に関する裏事情などをサラッと語るなど、ホントにそこまでしゃべっていいの?ということまで、あくまでもさりげなく語られています。

 シニカルだけど情熱的という屈折したキャラを見るにつけ、より彼のプレイをいとおしく思わせるような本です。