宮城県の雄勝地区で漁師の人と共同事業をされている方の著書です。
これ藤原和博さん『本を読む人だけが手にするもの』で挙げられている推薦図書なんですが、読んでみて、なるほどなあとナットクしてしまうチョイスでした。
この方、60歳までのロードマップを描いた上で、5年は会社に勤めるんだけど、その後は自己実現のために起業する計画だったということで、伊藤忠商事での採用面接の時に「5年経ったら辞めます」と言った上で採用されたと言うことです。
その後、ホントに5年で辞めて食材の調達に関する会社を起業したんですが、会社の事業は軌道に乗っていたんだけれども、どこか自分の思い描いていたものとギャップを感じ始めた時に社長を解任され、その次を模索していた時期に東日本大震災が起こったということです。
元々仙台出身の方なんで、被災者の支援を行っているうちに、被災地での事業を始め、「グッとくる」仕事に出合ったということです。
この「グッとくる」っていうのが、立花さんの口癖で、「心が喜ぶ」ということと近いんだと思うのですが、こういうホントに自分が必要とされて、かつ心から打ち込める仕事って、求め続ければ出会うんだな、と…