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専業主婦になりたい女たち/白河桃子

 

 

 先日、「専業主夫」版を紹介しましたが、ソッチを読んで興味をそそられたので、「専業主婦」版を手に取って見ました。

 この本は、2011年に出版された本を元に加筆、修正を加えて2014年に出版された本なのですが、実は今、「専業主婦になりたい女たち」が徐々に増えつつあるようです。

 ただ、現在「専業主婦」というのは、非常に高いハードルで、

   ・ダンナ様が年収700万円以上をコンスタントに稼いで、
   ・自分だけが稼いでいることを、殊更に誇示しない

限り、成り立たないということです。

 ただ、それなりに稼いでいる人に嫁いだとしても、その年収が急落することも少なくなくて、そうなると一度広がった消費を狭めることができずに、生活が破綻するということが、多く見られるということです。

 さらには、結婚生活自体が破綻した場合、「専業主婦」は稼ぐ手立てを何も持たない「丸腰」のまま世間の荒波にさらられることになり、「専業主婦」になることのリスクの高さを指摘されています。

 また、一度「専業主婦」になった後に、社会復帰する場合のハードルの高さと、莫大な生涯年収減少についても指摘されており、「専業主婦」を志すことのリスクの高さに目がくらむ思いです。

 先ごろ、「保育園落ちた日本しね」との書き込みを発端とする、保育所入所の待機児童の問題が一気にクローズアップされましたが、少子化対策だの、一億総活躍だのといったキレイごとを並べていても、それに対する対策がほとんど手付かずな上に、待機児童以外にも随分多くの課題が「見て見ぬふり」をされたままなんだなあ…ということを、この本を読んで痛感させられました。