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敢闘言/日垣隆

 

敢闘言―さらば偽善者たち (文春文庫)

敢闘言―さらば偽善者たち (文春文庫)

 

 

 米原万里さんの『打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫)』の中で日垣さんのことに触れられていたので、思い出してこの本を手に取ってみました。

 これまでもこのブログで日垣さんの本を何冊か紹介してきて、その執念とも怨念とも受け取られかねない粘り強い取材で世の矛盾を暴く姿と、「テヘ」みたいに時折見せるおちゃめさのギャップを消化できないまでも、ある意味支持してきました。

 で、この本は『エコノミスト』誌での1993~1998年まで連載された、権威に隠れて偽善をひけらかす人たちを、毎回A5版の本1ページ分で追求し、更に掲載後のリアクションなんかを後日談として2、3行で紹介するといった構成の本になっています。

 何せ6年間の連載を集めた本なんで、350ページ近い本なんですが、フツーのワタクシのペースだと、1日あれば読み終えるのですが、日垣さんのヘビーな問題提起を休みなく読み続けるのは、いくら頑張っても10トピック位が限界で、読了までに足掛け3日もかかってしまいました…(笑)

 それにしても、たった1ページの連載にも、過去の蓄積があるとは言え、膨大な取材の裏付けが感じられて、紙面で批判された人からのクレームにも、待ってましたとばかりに、これでもかと言うほどの裏付けで噛み付き返される姿がありありと想像できて、あー、こういう人を敵に回したくはないなぁ…とつくづく思わされる本です。