「アラフィフ」のプロゴルファー・藤田さんの回顧録です。
ワタクシ自身、ゴルフはプレーしませんし、ゴルフの中継を熱心に見る方でもないのですが、同年代のアスリートが、第一線でどのように考えて戦い続けているのか、ということに興味があったので手に取ってみました。
藤田さんは割と「遅咲き」と言われているのですが、この本を読んでいると、技術なり戦術なりを、少しずつ経験を積み上げていく中で向上させていったことで成果が出るようになったということで、必然的に結果が出るまでに時間がかかったということのようです。
よくベテランのアスリートが「技術で体力の衰えをカバーする」といったようなことが言われますが、藤田さんは「決して体力は技術でカバーできない」とおっしゃいます。
ゴルフは比較的に息の長いスポーツで、40歳代の方でも第一線で活躍されている方が少なからずいらっしゃいますが、だからといって「体力」の重要性は小さいわけではなく、プロとして戦うだけの飛距離を維持しようと思ったら、それなりのパワーを維持しなくてはいけないはずです。
ということで、あくまでも体力と言うベースがあっての「技術」で、さらには「技術」あっての「戦術」だとおっしゃいますが、この本を読んでいると、藤田さんの「戦術」の巧みさは印象的です。
これからもできるだけ長くレギュラーツアーで活躍してくれるよう、同年代のワタクシは注目していきたいと思っております。