「負け犬」酒井さんが、自身と同時代を駆け抜けたユーミンを語ります。
ワタクシ自身も酒井さんの3歳年下なんで、ほぼ同時代に流行っていたユーミンの楽曲を思い起こしながら、懐かしく読みました。
ユーミン自身、大きな呉服屋のお嬢様に生まれたということもあり、かなり「進んだ」感じだったと同時に、今から見ると保守的な側面もあり、段々と女性の恋愛観が開放的になっていく様子が、デビューからリリース順に、アルバムの歌詞を語られることで明らかにされていきます。
酒井さんご自身と周囲の様子と共に語られていきますが、明らかに、ユーミンが女性の恋愛観をリードされていたようです。
当初は、「待ち」の姿勢の恋愛観だったのが、ユーミンが提示する新たな世界に導かれて、自由さを獲得していかれたということで、ただなんとなくユーミンを聴いていたよりも、ずっとずっとユーミンの偉大さを知ることができる本ですので、かつてユーミンを聴かれた方は、是非一読して、改めてユーミンに浸ってください