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すべては一杯のコーヒーから/松田公太

 

すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫)

すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫)

 

 

 日本でのスペシャルティ・コーヒーの黎明期に、タリーズコーヒーを、幾多の大手企業を向こうに回して、腕一本で日本に持ち込み、今は参議院議員も務められている松田さんの半生記です。

 起業本として、タリーズジャパンを軌道に乗せるまでの過程もモチロン興味深いのですが、この本でワタクシが個人的に興味深かったのは、松田さんが、子供の頃、お父様の転勤の都合で、セネガルやアメリカに住んだ経験があり、如何に異文化に飛び込んでいくか、というところです。

 アメリカでの経験を語られたところで印象的だったのが、アメリカは、小学生ぐらいの時から、起業家精神を養うというと、ちょっと大げさかも知れませんが、自分でおカネを稼ぐごとを奨励するような空気が社会として、存在しており、そういうところからして、日本の起業家精神の欠如と大きな差があるんだなあ、ということを感じさせられます。

 また、海外で一定の期間を過ごした少年期の子どもたちは、逆に日本に返ってくるのも、異文化へ飛び込むこととなり、その際に、松田さんが、ある意味もっとも日本らしい、大学の体育会に飛び込んで行ったのと言うのが印象的です。

 そういった思い切りの良さが、後の活躍につながっている部分もあるんでしょう…

 起業に興味がある人だけではなくて、若い人に是非手に取ってもらいたい本です。