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仕事。/川村元気

 

仕事。

仕事。

 

 

 『電車男』『モテキ』などの映画製作で知られる川村元気さんによる仕事をテーマにしたインタビュー集です。

 この本が作られた趣旨というのが、『SLUM DUNK』を読んでいる人なら間違いなく覚えている、三井くんが安西先生に「バスケがしたいです」と訴えるシーンを引き合いに出して、そういう気持ちで「仕事。」がしたいと思えるようになりたい、ということで、ご自身にとっての安西先生を探すということで、ヒジョーに豪華なメンバーへのインタビューとなっています。

 山田洋次監督に始まって、沢木耕太郎宮崎駿糸井重里、最後は坂本龍一と、この他にも、誰でも知っているような人へのインタビューなんですが、川村さんはかなり自然な感じで、これらの大物へのインタビューをされているように思えることもあって、「大物」の方も、リラックスした感じで、いつもと違う「顔」を見せてくれているのも魅力的です。

 で、どういうスタンスで「仕事。」をしてきたのか、ということで、それぞれにご意見はあるのですが、やっぱり三井くんにとってもバスケと近い感覚が、多かれ少なかれあったようで、「なぜ、そんなことをそこまで…」と思えるようなことを、本人はさして苦労とは思わずこなしていることが、「仕事。」なんだなあ、と思います。

 この本の中で一番耳が痛かったというか、ちょっと絶望的な思いを抱かされたのが、「30代までにやることが見つからなければ人生やることない」という写真家の杉本博司さんのフレーズで、反発を覚えつつも、ああ確かにそうかも知れない、とミョーにナットクしてしまいました。

 何で、仕事に「。」なのか…それは、本を読んでみてください。