電通とFIFA/田崎健太

 

電通とFIFA サッカーに群がる男たち (光文社新書)

電通とFIFA サッカーに群がる男たち (光文社新書)

 

 

 スポーツ関連を中心にとしたノンフィクション作家の方の著書です。

 扉のところには「巨大化するサッカーとカネの関係にメスを入れる」と言う「煽り」がありますが、結論から言うと、そういう「ヤバい」ところには踏み込んでいません。

 電通は、アベランジェ会長の時代より、FIFAマーケティングの機能において大きな役割を果たしてきたわけですが、その分、アベランジェ―プラッターという、FIFAを儲かる組織にした(≒ブラックな組織にした)ラインをバックで支えてきたわけで、それなりに、ブラックな役割をはたしてきたであろうことが伺えますが、この本では、表面的と言うか、単なるクロニクル的な内容にとどまっています。

 FIFAの疑惑解明の過程で、電通にどういう影響が及ぶか、ちょっと見ものな気はしているのですが…