「地頭力」の細谷さんによる、思考法の本です。
今回のテーマになっているのは、「アナロジー」っていうことなんですが、アナロジーって言うのは、類推と翻訳されるのですが、類推っていうのは、A=Bだから、A'=B'だと思われる、ということになります。
そのA=BっていうこととA'=B'ということを、考えることで、イノベーションのきっかけになるということです。
そういう思考ってフツーに人間がやっていることだと思うのですが、そのA=BとA'=B'の距離が遠ければ遠いほど、インパクトのあるイノベーションになる可能性が高いということです。
その類似の距離を話すために、抽象度を上げるとか、形式的だけなことでなく構造的な類似を志向するという方法もあるようで、そういう遠いところの「類似」を発見することで、新たな地平を見出すことができるようです。
結構、アカデミックな書きようなんで、プレーンな印象を受けてしまいがちかも知れませんが、かなりスゴイ内容の本なんじゃないかと思いました。