とつぜん会社が英語になった?!/山久瀬洋二

 

とつぜん会社が英語になった?! (気がつけばバイリンガルシリーズ)

とつぜん会社が英語になった?! (気がつけばバイリンガルシリーズ)

 

 

 タイトルの通り、突然会社が外資に買収されて、メールなんかも英語が飛び交うようになった会社で、だんだんと英語の運用力を身に付けていく若手会社員の姿をストーリー仕立てで紹介された本です。

 正直、そこまで差し迫った状況になれば、それなりの意識を持つビジネスパーソンなら、あっという間にそれなりの英語の運用力を身に付けるでしょ、というツッコミはとりあえず置いておいて、そこまでの葛藤を如何に提言するか、というヒントにはなるんじゃないかと思います。

 というのも、日本人は結構カッチリと文法を学んでしまってるが故か、間違いを恐れる国民性故か、自分が話そうとする英語について、過度の品質管理をしてしまう傾向があって、それ以下の品質ものは「出荷しない」と決めて…つまり、「話さない」ことにして…しまうことが多いようです。

 でも、相当なスキルがあっても、「カンペキ」に話すことは難しくて、そんなことにこだわっていたら、いつまでも話せるようにならないのは当たり前であって、少しでもいいからできることから「ツマミ食い」することが、英語の運用力を身につける近道だということです。

 知っている単語を重点的に使ってみるとか、日本語とのチャンポンでもいいから話してみるとか…そうしているうちに、英語を使える部分を少しずつ広げていくというアプローチが、冷静に考えてみれば、一番手っ取り早いんだということを、紹介されています。

 ということで、ミョーなプライドにとらわれず、当たり前のことを当たり前に取り組んでみましょう!