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ずる/ダン・アリエリー

 

ずる――?とごまかしの行動経済学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ずる――?とごまかしの行動経済学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

 

 以前、行動経済学に基づく『予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)』を紹介した、ダン・アリエリーさんの著書を再び手に取ってみました。

 この本のテーマは、ズバリ「不正行為」です。

 多くの人は「不正行為」をする人というのは、一部の特殊な「悪い」人たちであり、大多数の人は「不正」をしないし、モチロン自分は「不正」なんてしない、と思っているはずです。

 でも、この本でアリエリーさんは、行動経済学の理論によると、「不正」というものは、条件が整えば「誰もが」行うことだと指摘されています。

 その「条件」というのが、その「不正」を行うことによって得られる利益と、「不正」がバレた時に被る「不利益」とバレる「確率」とを比較して、前者のほうが大きいと考えたら、「不正」を行うということで、様々な実験を通して、人々がどのように「利益」と「不利益」をハカリに乗せて、その結果、「不正」を行っているか、ということを紹介されています。

 いや、オレはそんなことはない!とおっしゃる方もいるかも知れません…でも、そういう自己欺瞞のメカニズムにも言及されていて、人々は「公明正大に」不正を行ってしまうこともあるようですよ。