仕事の9割は世間話/高城幸司

 

仕事の9割は世間話 (日経プレミアシリーズ)

仕事の9割は世間話 (日経プレミアシリーズ)

 

 

 最近お気に入りの高城さんの本を、また手に取ってみました。

 今回のテーマは「世間話」です。

 「世間話」というと、効率が求められる昨今の状況の中、ムダだという人も少なからずいらっしゃると思うのですが、反面、商品・サービスのコモディティー化が進んだ中、売り物そのもので差別化ができないのであれば、「売る人」そのもので差別化をはかる必要があり、そのために「売る人」の人間性を訴求する必要があります。

 そのために必要となるのが「世間話」だと、高城さんはおっしゃいます。

 でも、やたらと仕事と関係のない話をするのは、単なる「ムダ話」で、「世間話」には、何らかの仕事の成果につながる目的が必要であり、そのためにも戦略的に世間話を振っていくための準備が必要だということです。

 どんなトピックを振ったらいいか、やたらと食いつかれて長くなり過ぎそうな時にどうやって切り上げたらいいかなど、世間話にもテクニックが必要だったんだ…ということがよく理解できる本です。