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「爆買い」後、彼らはどこに向かうのか?/中島恵

 

 

 年末に引き続き、中島さんの中国人に関する本ですが、今回のテーマは「爆買い」です。

 円高に振れたこともあり、また中国当局の引き締め策により、いったん「爆買い」は一息ついた状態ではありますが、その傾向が出てくる前の本ではあるものの、中島さん自身は、「爆買い」という現象は、何らかカタチを変えて続いていくんじゃないか、とおっしゃっています。

 というのも、取材の中で出てきた中国人の感想が象徴的で、多くの中国人…特に富裕層を中心として…中国人の進むべき方向性として、日本人のライフスタイルを見ているから、だということです。

 この本の前半で、中国人が「爆買い」と言われることについて、少し「上から目線」を感じて不快感があるということなのですが、その中で、かつて日本人もバブル期にパリやニューヨークでブランドものを買い漁って、欧米人の顰蹙を買った時期がありましたが、中国人の「爆買い」って現象的に、その時の日本人たちとソックリですよね。

 その当時、日本人が欧米のライフスタイルに憧れていたように、中国人も日本人を追いかけようとしていることは、ちょっと誇らしく思うべきなんじゃないか、ということを指摘されています。

 まあ、日本人もちょっと立場場変わって、妙に上から目線をカマしてますが、中国人も間もなくそういう成熟の道を歩んでいくことでしょう。