プロ野球の経済学/橘木俊詔

 

プロ野球の経済学

プロ野球の経済学

 

 

 Numberで紹介されていたので、新進気鋭の外資コンサルタントが、新たな切り口で…と思いきや、学者センセイの書かれた本だと知って、まず一段落カルい落胆が入ります。

 労働経済学を通してプロ野球を語るとか、メジャーとの比較論を含めて…おお、学者センセイの本ですが、期待できるかも?と前書きを読んだ時点では、ちょっと期待していました。

 でも、プロ野球史の概略だったり、段々と、ああ、やっぱり感がでてきます。
 
 結局は、求められてもいない野球の評論的なものまで出てきて、結局は学者センセイの独りよがりですか…

 挙句の果てに対して知りもしない、サッカーの世界のことまで語ります。

 ということで、ある程度以上に野球に詳しい人が読む価値は、全くと言っていいほどありません。

 せっかく、「労働経済学からプロ野球をみる」っていう興味深い切り口で、いい作品ができている可能性もあったのに…もうちょっと編集者の人にはガンバってほしかったですねぇ…