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ノモンハンの夏/半藤一利

 

ノモンハンの夏 (文春文庫)

ノモンハンの夏 (文春文庫)

 

 

 ノモンハン事件というのは、ある程度以上に歴史に興味がある人じゃないと知らないくらいのモノなのですが、その実、ソ連との“戦争”であり、またここでの教訓を活かしていれば、アメリカとの無益な戦争を避けられていたかもしれないと思うと読んでいるうちに虚しさがこみ上げてきます。

 最後の方に、現場での暴走や、中央での現場への関心の欠如など、とても“戦える組織”でなかったことをたびたび作品の中で嘆かれていますが、あまりにも拙劣な事象の積み上げがあるわけですが、ホントにこんなバカなヤツらのために死んで行かざるを得なかった人々を思うと、コトバがありません。

 何よりも、こういうバカバカしいことをちゃんとカタチとして、“伝わる”モノを作り上げた半藤さんに驚嘆せざるを得ません…読んでるだけでも、ハラが立ってしょうがなかったくらいですからね…