魔女の1ダース/米原万里

 

魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章 (新潮文庫)

魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章 (新潮文庫)

 

 

 「知の怪人」佐藤優さんの推薦図書で、今は亡きロシア語通訳の米原万里さんのエッセイ的な文章です。

 副題に「正義と常識に冷や水を浴びせる13章」とありますが、特に異文化と関わるときの「常識」の意味のなさというか相対的な地位の低さを思い知らされます。

 主に、米原さんのメイングラウンドであるロシアのことが多く取り上げられますが、日本と比較した場合の「常識」の意味のなさを考えた場合、つまんないことにこだわってたんだなあ…と、ある意味むなしさを感じた次第でした。