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NOヘイト!カウンターでいこう!/のりこえねっと編

 

NOヘイト! カウンターでいこう! (のりこえブックス)

NOヘイト! カウンターでいこう! (のりこえブックス)

 

 

 先日『さらば、ヘイト本! 嫌韓反中本ブームの裏側』を紹介したのですが、その流れの1冊ということで手に取ってみました。

 「のりこえねっと」というのは、在特会を始めとするヘイトスピーチを展開する勢力に対して、ヘイトスピーチを止めさせようとする組織で、上野千鶴子教授や元日弁連会長で都知事候補となったこともある宇都宮氏、『美味しんぼ』の原作者である雁屋哲氏等々錚々たる面々が名を連ねられています。

 ヘイトスピーチを始めとするあらゆる差別を撤廃して行こうというのが行動の趣旨のようですが、その前提として、在日コリアン被差別部落の方々が受けている差別の状況の紹介に始まって、そういった人々を差別する側の心理的な分析、そしてレイシズム対策の先達であるヨーロッパ諸国の対応の状況などを紹介します。

 でも、レイシズムと言うのは結局ナチスドイツのような悲劇を引き起こすという先例があるにも関わらず、それでも人類はそれに学ぶことができないでいます。

 それだけ人間の根源的なところに根差していると言えると思うのですが、この本の中で、そういうレイシズムをしている状況の映像を冷静な時に自分で見返して、それでも「すばらしい」と思えるのかどうか、という観点で振り返って見ることはひとつの見識なんだと思います。