出世しない技術/梅森浩一

 

出世しない技術

出世しない技術

 

 

 チェース・マンハッタン銀行の日本法人で人事部長を務められた方による「非・出世」論です。

 そんなエリートに「非・出世」を語られてもイヤミなだけだと思われるかもしれません。

 でも、シャカリキに出世を目指して挫折してきた人達を多く見てきている方だからこそ語れるのかも知れません。

 まずは、「出世をする・しない」の損得勘定をして、それでも出世に突っ走っていくだけの見通しが立っているならばいいのですが、仮に挫折はしなくても意外と悲惨な末
路があることも否定できないようで、そこは色んな可能性を冷静に判断する必要がありそうです。

 そんな中で「出世をしない」ことを選択したといっても、ただグータラしていたら、今のご時世、会社をたたき出されるだけなので、必要な人材でありながら、昇進をさせるには…というビミョーなラインを目指す必要があって、意外とカンタンではなさそうです。

 でも、ワークライフバランスじゃないですが、仕事をある程度の線で割り切ってしまうことが、人生全体で見るとシアワセなのかも知れないなぁ…と全く出世できないワタクシが言うと、単なる負け惜しみ?(笑)