この本、インターネットの黎明期からグルメサイトを運営されていて、数々の著書でも知られるさとなおさんが、ご自身のサイトの中華料理のコーナーで、「中華料理への見方を根底から覆された」と紹介されているのを見て、手に取って見ました。
ちなみに中華料理ではなくて、あくまでも「中国料理」なんだそうです。(笑)
日本ではあまりにも「中華」料理が人気があり、かつ日本に溶け込んでしまっているもんで、却って本格的な「中国料理」への理解が妨げられているのではないか?と指摘されています。
この本で紹介されている「中国料理」は、「正宗中国菜(シノヴェリ)」という本格的なモノで、実はこれだけ中華料理が溢れている日本でも味わえるところは少ない、ということです。
その「正宗中国菜(シノヴェリ)」を見出し、楽しむための方法論を紹介されているのですが、ホントに目からウロコです。
いくらいい食材を扱っている店であっても、予約もせずにいきなり訪れて、その魅力を十全に味わうことは不可能なようで、予約をした上で、食べたいもの食べられないもの、予算を明確にした上でお願いすることが、少なくとも必要なようです。
また、五千円以上位でお任せのコースを出せるような店でないと、シノヴェリといえるモノは味わえないようです。
確かにワタクシも仕事で、度々中国に行っていた時期があって、現地の人に連れて行ってもらった店との大きな差に驚くことが多かったのですが、こういうことだったのか!?と唸りました!
なお、それほど多くないながらも日本でもシノヴェリと言えるモノを味わえる店があるようで、この本を参考に探してみましょう!