考える技術/大前研一

 

考える技術 (講談社文庫)

考える技術 (講談社文庫)

 

 

 日本が世界に誇る頭脳・大前さんが語る思考法です。

 日本人は往々にして論理的思考が苦手で、思考プロセスで言うと、仮説を設定しただけなのに「結論」が出たと思ってそれに飛びつくといった傾向が強いようで、その先の徹底した仮説検証が欠けているがゆえに失敗が多くなるということです。

 元々原子力のエンジニアだった大前さんはひょんなことからマッキンゼーにヘッドハントされ、理系らしい論理的な思考を企業のコンサルティングに適用したことで精度の高いモノを生み出すことができたということのようです。

 「仮説検証」の中には徹底したフィールドワークも含まれており、それが大前氏の論理の正確性を担保しているということで、現場主義の重要性を再三強調されています。

 この本は2004年に出版された本なのですが、その論理的思考力を元に携帯電話の将来を予測されていますが、まんま現在のスマホのようなものを想定されていることに驚きます。

 ということで、この本に提唱されている方法論を元に考え抜けば、我々もあわよくば…