「シニア起業」で成功する人・しない人 定年後は、社会と繋がり、経験を活かす (講談社+α新書)
- 作者: 片桐実央
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/04/23
- メディア: 新書
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50~60歳代の方の企業サポートを専門とされている方による、シニアのための起業指南です。
若年層の起業でも言われますが、シニア層の起業の場合は、
好きなこと・やりたいこと
お金になること・市場性
得意なこと・できること
の3つが重なり合う分野で起業をすることを特に強くススメられています。
というのも、それ以下の年代と比べて、起業のためのスキルを身に付けるための時間が少ないこと、リスクの許容度が低いこと、またすでに何らかのスキルの蓄積があるはずで、それを活かすことでスムーズに採算ベースに持っていくことが見込めるから、ということです。
また、ガツガツ稼ごうとするのではなく、生きがいを求めながら、老後の資金を確保できる程度の利益を上げる「ゆる起業」を勧められていて、特に体調面との折り合いをつけながら、細く長く続けて行けるような方策を紹介されています。
また、特徴的だったのが、「出口戦略」が下の年代の起業と比べて重要度が高いということで、採算面や体力面で事業から撤退せざるを得ない時に、どういうカタチで事業を畳むかということを織り込んでおく必要性を強調されています。
シニア起業は、国の支援施策も手厚くなっており、充実した生活を送るためにも何か考えてみたいところですね。