「あいつらは自分たちとは違う」という病/後藤和智

 

 

 サブカル誌なんかを中心に世代論を書かれている方による「若者論」史です。

 昔っから、「今の若いものは…」と言いたがるジジイがいるのはいつの時代も同じことで、長らく、所謂言論界にはジジイしかいなかったので、若者としては言われっぱなしだったわけですが、次第に若者たちも自分たちのメディアを手に入れて行って、状況が変わっていく経緯を語られます。

 ただかなり長い間「風俗の乱れ」みたいなことを言われていたのが、近年は「無気力」みたいなことを指摘されているのが気になるところではあるのですが…