ちょいブスの時代/常見陽平

 

ちょいブスの時代 ~仕事と恋愛の革命的変化 (宝島社新書)

ちょいブスの時代 ~仕事と恋愛の革命的変化 (宝島社新書)

 

 

 常見さんが「恋愛論」を語ります。

 「ちょいブス」って、ビミョーに強烈な表現ですけど、最近美人よりも、むしろ「ちょいブス」がモテるそうです。

 その象徴的な出来事として、AKB48の総選挙で「ちょいブス」の指原莉乃さんが「正統派美人」の渡辺麻友さんを下して1位に輝いたことを挙げられています。

 まあ、指原さんが「ちょいブス」というところに異論がある人もいるかも知れませんが、それよりも「美人」よりも「ちょいブス」には、実は優位性があるということを指摘されています。

 というのも「ちょいブス」は「美人」と比べて、恋愛において容姿の面で劣位にあることを認識しており、その不利を埋めるための努力を怠らないのに対し、「美人」は自分の容姿の良さにアグラをかいて、自分を向上させようとする努力をしない傾向にあるということで、その部分については「ちょいブス」に優位性があるということです。

 それでも、ワタクシの若き日であるバブルの時代は「ちょいブス」の健気な努力なんて、あっという間に吹き飛ぶほど「美人」の容姿の優位性に重きを置く人が多かったワケですが、段々と経済が後退したからなのか、分不相応な恋愛をしようとすることに疲れたと言うか、ムリをせず等身大の恋愛をしようとする志向が高まったからか「ちょいブス」の強みがクローズアップされてきたようです。

 この本のあとがきの更に次のページにある最後のフレーズが秀逸で、電車の中で読んでて、思いっきり吹き出してしまって慌てたのですが…一応、皆さんが読まれた時に、新鮮な反応ができるように、ここではネタバレしないでおきますね!(笑)