この本でも強調されていますが、さかなクンの今日があるのは、一重にご家族の理解があったからなんだなと、つくづく思わされます。
さかなクンは幼少の頃から、好きになったものにはまっしぐらで、それ以外のモノが見えなくなる傾向が強かったようで、学校のセンセイなどから、あまりにもサカナばかりに入れ込んで、学校の勉強が疎かになっているのを注意されたようですが、お母さまはガンとして、さかなクンのやりたいようにさせたということですが、中学校の子供を持つ親としては、とてもマネができないことだなあ、と感嘆させられます。
それで、希望だった水産大学に進めなかったという挫折はあるものの、好きなことを貫き通した結果、逆に水産大学で教鞭をとるまでになるという大逆転劇を実現したのは、ご家族全体での成果だったんだな、と感じます。
自分の子供にそこまでスキなことが見つかったら、世間一般の尺度でブレーキをかけるのが望ましいとは言えないんだなぁ…とちょっとフクザツな想いのする内容でした。