合コンの社会学/北村文、阿部真大

 

合コンの社会学 (光文社新書)

合コンの社会学 (光文社新書)

 

 

 最近、常見さんが『ちょいブスの時代』で推薦図書として挙げられていた男女関係に関する本を大量に図書館から借りてきて読みつつあります。

 ワタクシが大学から社会人1、2年目の頃はバブル経済の末期で、合コンの黄金時代だったのですが、最近は随分と下火になっているようですね。

 この本は2007年に出版された本なのですが、「社会学」を銘打っていて、著者のお二方も社会学者を名乗っておられるのですが、合コンの役割分担や狙った女の子が被った時のサイン交換など、ワタクシが若き日にサブカル誌なんかで見られたような内容がマジメに紹介されていて、かなりウケました。(あとがきで、合コンを「社会学」として取り扱うことの逡巡を告白されていますが…)

 出会いを求めて合コンに向かうはずなのですが、そこで好みの人を見つけたからと言って、ミョーにガッツくと総スカンを食らったり、なかなか「お作法」が難しくて、意外と出会いを求める手段としては「使えない」傾向が強く、そういったメンドくささが合コンを下火にした側面があったことも否めないようです。

 ワタクシ自身、残念ながらほとんど合コンの経験が無かったんですが、こういうムダな努力が繰り広げられていたことを知るにつけ、行かなくてよかった…と胸を撫で下す次第でした。