「キャリモテ」の時代/白河桃子

 

「キャリモテ」の時代

「キャリモテ」の時代

 

 

 白河さんの「婚活」本の1冊です。

 「キャリモテ」ということで、キャリアを積んできた女性がこれからモテる!という内容かと思いきや…

 旧来、女性は自分を養ってくれる自分より高収入の男性を求め、男性は自分の尊厳を脅かさない自分より低収入の女性を求めたということで、女性でバリバリとキャリアを積み上げた人はこういうロジックの下で恋愛市場ではハンディを背負っていたということです。

 でも昨今男性の側が女性を養うことを「放棄」してしまい専業主婦が過去の遺物となった現在男性側も「稼げる」女性を結婚相手として求めるようになっており、キャリアのある女性がモテる時代が来ようとしているとおっしゃいます。

 アメリカでは既に高キャリアの男女が結婚する傾向が高いということで、クリントン夫妻が好例として挙げられていて、女性が高キャリアだからといって結婚できないということではなさそうです。(日本人男性からするとアマゾネス的であまり近づきたくない感じがするライス元国務長官ですが、モテモテで有名だったそうです。)

 でもだからと言って日本でいきなりそういう風潮が来るということでは無いようで、ただキャリアがあると言うだけで結婚相手としての対象から外れるということが
無くなるというだけで、高キャリアの女性としても、男性が低所得だからと言うだけで結婚相手の対象から外すということを止めないと、相変わらずレッドオーシャンの中で血みどろの戦いを強いられるということです。

 やっぱり結婚には諦めが肝心だということでしょうか…