無頼化する女たち/水無田気流

 

無頼化する女たち (新書y)

無頼化する女たち (新書y)

 

 

 『女子会2.0』にも参画されていた水無田さんの著書です。

 先日、田中理恵子名義で書かれた本も紹介しましたが、あちらがやたらと生硬な文章で書かれていたのに比べると、こちらは多少クダけた表現も見受けられるものの、『女子会2.0』での会話に比べるとやっぱりカタい文章です。

 女子が「無頼化」してきたということですが、上野千鶴子さんの『おひとりさま』や酒井順子さんの『負け犬の遠吠え』のように結婚せずに一人で生きていく女性が増えていっているというのもひとつの形態なのですが、結婚していたとしても、白河桃子さんがおっしゃる「専業主婦幻想の終焉」もあり、ダンナさまに頼ってばかりではいられないという側面もあるようです。

 冒頭で女子が「やさぐれ」てきているとおっしゃられていますが、「おひとりさま」がヤケになるとか、共働き家庭の主婦がコッチも働いているのにダンナは家事も育児も何もしない!(怒)とか、婚活中の女子がカワイく「武装」しても「食わせて」くれるオトコは最早いないとか…いろんな意味で女性らしさを失っていく女性が増えているようです。


 あくまでも過渡期なんでしょうけど、女性が女性らしさを保った上で、キャリアも結婚も出産も両立させることができるような社会が求められるということなんでしょうが…