弁護士が勝つために考えていること/木山泰嗣

 

弁護士が勝つために考えていること (星海社新書)

弁護士が勝つために考えていること (星海社新書)

 

 

 税務に関する訴訟を中心に活躍されているスゴ腕弁護士の語る、訴訟への「勝ち方」です。

 あ、でも弁護士が「勝ちます」って約束することは、禁じられているようですが…

 主に民事訴訟について語られますが、ワタクシも法学部卒なんですが、大学在学中のウワサで、民事訴訟法は退屈で難解だということで敬遠した記憶があります。

 そんな中で、如何にして民事訴訟での勝率を上げて行こうかということなんですが、まず冒頭でおっしゃられているのは、意外と民事訴訟で弁護士をつけずに裁判に臨む人が少なからずいるようで、それって丸腰で戦場の最前線に行くようなもので、ハチの巣にされるのが関の山なんだそうです。

 そんな中でも最近は弁護士の得意分野も細分化されていて、自分が訴訟に臨む分野に明るい弁護士に依頼することが鉄則なんだそうです。

 訴訟の際の対応なんですが、堺雅人さん主演の「リーガルハイ」をご覧になった方だと、訴訟相手を論破するディベート術が重視されるという印象を持ちますが、実は文書の方が重視されるらしく、この本の中で木山さんは、「平積みになっているわかりやすいビジネス書」のような表現で文書を書ける弁護士がデキる弁護士なんだそうです。

 法学部卒でありながら、長らく法律に関する本から離れていましたが、やっぱり面白いですね。