運を支配する/桜井章一、藤田晋

 

運を支配する (幻冬舎新書)

運を支配する (幻冬舎新書)

 

 

 「雀鬼」桜井さんの言葉を、サイバーエージェントの藤田社長がビジネスの言葉に「翻訳」するというカタチで構成された本です。

 藤田さんは若い頃麻雀にハマっていた時期があったようで、桜井さんが主宰する雀鬼会に出入りしていた時期があったということで、そのころの教えがビジネスにも生きているということで、こういった企画につながったようです。

 確かに桜井さんの言葉って、どこか超越したところがあって、おっしゃっていることはなんとなく理解できる気はするのですが、実体がつかめないところがあるような気がするのですが、愛弟子である藤田さんが、その考えをビジネスに活かせるようにしたのですが、桜井さんがあとがきで藤田さんに対して、雀鬼会の思想を別の形で受け継いでくれてうれしい、といった趣旨の謝意を示されています。

 ただ、やっぱり勝負の世界にせよ、ビジネスの世界にせよ、失敗するのは自分の「あり方」そのものだということで、確かに藤田さんが置き換えてくれた言葉は、桜井さん自信が発せられた言葉よりも身近なモノが多いので、理解しやすいような気はするのですが、桜井さんのような静かな佇まいで対峙することは、相当なココロの陶冶が必要なようです。