僕らが毎日やっている最強の読み方/池上彰、佐藤優

 

 

 現代の日本を代表する知性であるお二方がご自身のインプットについて語ります。

 インターネットが隅々まで普及し、以前と比べると随分情報収集のやり方も変わったように思えますが、お二方によると、やはり情報収集の基本は新聞と書籍になるんだそうです。

 そんな中でも書籍は世の中で起こっていることを「理解する」ため、新聞は世の中で起こっていることを「知る」ためにあるということです。

 だから、書籍で情報収集をするための基盤を作った上で、新聞を中心として情報収集をするということのようですが、いまさら新聞なんて…と思われる方もおられると思うのですが、やはりそれなりの人とカネをかけて作られた新聞には、それなりの取捨選択がなされているようで、玉石混交のネットとは比べ物にならない「品質」が保証されているようです。

 ただ、近年新聞社ごとの「差異」が広がっているとのことで、一紙だけを読んでそれをうのみにしてしまうことのリスクも高まっており、二紙以上の購読を勧められています。

 また、書籍では古典と格闘することの重要性に触れられていて、そういう「苦闘」が知性を作り上げるんだということです。

 新聞を読まず、古典も避けているワタクシには少々耳の痛い本ですが、どうもそういう積み上げが不可欠のようです…