なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか?/岸本裕紀子

 

なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか? (講談社+α新書)

なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか? (講談社+α新書)

 

 

 昨日に引き続き「若者論」に関する本です。

 この本は2007年に出版された本で、著者は『non-no』編集部に勤務後渡米し、女性論などの著作があり、大学での教鞭も取られている方のようです。

 「半径1m以内」と言うのは、若者の生態の一部を示していて、この本の最後に、近年の若者の嗜好を表すキーワードとして、

 「地元」「家族」「日本」「堅実」

を挙げられていて、その前のバブル世代などと比べて、就職その他で、ある意味不当な苦難を強いられたこともあって、ある種の「諦念」みたいなモノがあるような気がします。

 上の世代からすると、覇気がないとか言いたくなるところはあると思いますが、「足るを知る」ということを心得ており、必要以上のモノを求めないという意味で、個人的にはバランスが取れていて、いいんじゃないかな、と思うのですが…