ネイティブ英語なんて必要ない!/吉田ちか

 

 

 小学校1年生の時から16年間アメリカで育ち、YouTubeの英語学習コンテンツ「バイリンガール英会話」で人気の方の著書です。

 どっちかと言うとテクニカルなことよりも、英語の習得に取組むにあたってのマインドセットについて語られることの多い本です。

 タイトルにもなっていますが、日本人は英語を習得しようとするにあたって、やたらとネイティブスピーカーが話すような英語を身に付けようとする人が多いワケですが、そのことについて、

 「最初からネイティブ英語を目指すのは、42kmのマラソ
  ンを100mのダッシュと間違えてスタートを切るみたい
  なものです。ゴールが遠すぎて、スタート前にやっぱ
  り無理と諦めてすまうか、最初のダッシュで疲れ果て
  てダウンしてしまうか。」

とウマいことおっしゃっています。

 また英語の修得ってそれなりに大変なモノなんで、ただただ英語を習得しようと思うだけではキモチが持たないということで、

 「自分をmoveさせるものは何なのかを考えてみて、その
  機会を増やすように自分をmoveする。それがモチベー
  ションを維持するために必要なプロセスなんだと思い
  ます。」

ということで、時折英語に取組もうとしたモチベーションの素を思い起こすことの重要性を指摘されます。

 他にもこういうステキなモチベーションアップのヒントが満載なんで、ちょっと英語習得への取組に煮詰まった人に手に取ってもらいたい本です。