「最高のチーム」の作り方/栗山英樹

 

「最高のチーム」の作り方

「最高のチーム」の作り方

 

 

 北海道日本ハムファイターズの栗山監督が2016シーズンの日本シリーズ制覇後に書かれた本です。

 2016シーズンは、ソフトバンクが圧倒的な戦力を誇っていて、序盤で11.5ゲーム差をつけて、最短優勝の可能性もささやかれていたのですが、日ハムが驚異の逆転優勝を遂げた過程のインサイドストーリーを語られます。

 大谷翔平の「二刀流」に代表されるように、栗山監督は“セオリー”に捉われない戦術を展開されるイメージがありますが、外側から見てトリッキーに見えることであっても、自分たちの戦力を、ホンの少しの変化も漏らさず見極めた上で、固定概念に捉われずに、躊躇なくその時にベストの手を打とうとするというところに、栗山監督の「覚悟」を感じます。

 個々の選手の能力値の総和は、おそらくソフトバンクの方が大きかったと思いますが、その能力を活かしたという意味では、圧倒的に日ハムの勝ちだったということなんでしょうね。