以前、池上さんと佐藤さんの対談本に、世界の動きを知るには前提として宗教に関する知識が不可欠だということでこの本を紹介されていたので手に取ってみました。
この本は作家の阿刀田高さんが『～を知っていますか』というシリーズの一作で世界の宗教の原典や古典を現代日本人にもわかりやすいように紹介されているシリーズなんですが、この本は旧約聖書を取り上げています。
ワタクシ自身ほとんどと言っていいほど聖書に関する知識が無く、旧約も新約もあまり区別がついていなかったのですが、いわゆる旧約聖書がユダヤ教の聖典で、新約聖書がキリスト教の聖典だということで、ユダヤ教の方は新約聖書の存在を認めていないのに対して、キリスト教の方は新約聖書が聖典であるのと同時に旧約聖書についてもキリストの生誕につながるものとしてある程度重要な位置づけをしているということです。（って、ご存知の方スミマセン…ワタクシの知識はこの程度だったのです…）
ノアの方舟の話やモーゼの十戒の話は聞いたことがあるなって程度だったのですが、それが旧約聖書の中の話っていうのは初めて知りましたし、“聖典”と言う割には下世話に映る話もあって、阿刀田さんのユーモアあふれる筆勢もあって楽しく読めました。
やっぱりこれは知らないとマズかったなぁ…と今更ながら猛反省した次第でした…
