昨日に引き続き阿刀田さんの『~を知っていますか』シリーズです。
昨日の旧約聖書と比べると新約聖書は言ってみればキリストの電気みたいなものなんで、随分となじみがある気がします。
最後にキリスト教信者の方が解説を書かれているのですが、聖母マリアの処女受胎やキリストの復活など科学的に考えると“ありえない”ことが含まれるわけですが、そういうことを「信じる」のか否かということが信者であるかどうかの分かれ目のようです。
でも信者でない阿刀田さんが別の信者の方のコトバを引用しているところで印象的だったのが、新約聖書の物語と言うのはキリストが「キリスト」になるための過程を描いたものだということで、苦難の道を乗り越えて聖なる存在になっていく物語だということです。
確かに聖書に書かれている一見非科学的なモノは信者でないワタクシには受け入れがたいものがありますが、キリストの闘う姿勢というのは、ある意味普遍的な支持を受けるモノなのかな、とは思うのですが…