使える語学力/橋本陽介

 

 

 7カ国語を操られる方が、紹介する「使える」外国語の身に付け方です。

 結論から言いますとこの本、かなり端的に外国語を「話せる」ようになるためにやるべきことにフォーカスして紹介されていて、相当実践的です。

 そもそもコトバを話せるようにするための過程と、従来の日本での「語学」教育のプロセスが、本来「話せる」ようになるために必要なプロセスと相当異なっていたということで、日本での一般的な語学習得プロセスが「文法の理解→単語の理解→文の理解→状態の理解」なのに対し、「話せる」ようになるためには「状況の理解→文の理解→単語・文法の理解」とすべきなんだそうです。

 ということで、共通する「状況の理解」を媒介にすることと、それをどういった「音」で表現するのか、ということにフォーカスすることによって、格段に「話せる」ようになるスピードが高まるということです。

 あくまでも「話せる」ようにするためには、文字を介在させることが相当な障害になるということで、そこは強く意識すべきだということです。

 で、1つ言語を習得済みの人は、そういうことをカラダで覚えているので、あまり苦労をせずに対応できる言語を増やしていけるということで、とにかく「音」に集中して、最初の言語を習得してみませんか?