シンギュラリティ・ビジネス/齋藤和紀

 新年あけましておめでとうございます!

 今年も当ブログをよろしくお願いします!

 新年第一弾の記事は、昨年読んだ本の中で最も衝撃を受けた本を紹介したいと思います。

 

  “シンギュラリティ”というコトバになじみの “シンギュラリティ”というコトバになじみの無い方も多いと思いますが、これはその世界の権威によると「人間の能力が根底から覆り変容する」レベルなんだそうですが、Wikipediaなんかを見ると“AIの知能が人間の知能を超える”レベルと言う受け止め方をされていることが多いようです。

 最近“Society5.0”というコトバが取り沙汰されるようになってきていますが、


   Society1.0:狩猟採集社会

      Society2.0:農耕社会

   Society3.0:工業化社会

   Society4.0:情報化社会


と来て、AIの進展に伴う“知能化”社会ともいえるのがSociety5.0ということだそうで2.0→3.0が千年単位、3.0→4.0が100年単位となって、更に4.0→5.0が10年単位での進化となっていますが、このような加速度的な進化を「エクスポネンシャル」な進化と言って、直線的な進化ではなく、2次関数のグラフのような進化を遂げ、ある時点で無限の進化をし始めるということですが、それが2045年に起こるということです。

 既にAIが普及し始めて自動運転などの分野でその成果が出つつあるのですが、そういう進化が社会のあらゆるところに現れて、産業構造や社会規範などのあらゆる面での変化につながるということです。

 自動運転はモチロン、太陽光パネルの進化によりタダで一蔵でもエネルギーが入手できるとか、遺伝子技術の進化で人間の寿命が無限に伸びるとか…


 何か昔、未来の予想図とかって、チューブの中を列車が走るとかテレビ電話を描いた図がありましたが、この本はそれを見ている感じがしたのですが、よく考えると昔の“未来予想図”って何らかのカタチでほとんどが今やフツーの概念になっていることを思えば、この本は未来の予言書と言えるかも知れません。


 以前紹介したAI関連の本でも、ヒトは働かなくてよくなるという“予言”がありましたが、この本でも同様の“予言”をされていて、この本では馬を引き合いに出されていて、働かなくてよくなったヒトは、同じく労働から解放された馬のように、ただ草を食んでいればよくなるということですが…


 色んな意味でかなり衝撃的な本でした。