「日本」が世界で畏れられる理由/マイケル・ユー

 

韓国人ジャーナリストがここまで書いた 「日本」が世界で畏れられる理由(わけ)

韓国人ジャーナリストがここまで書いた 「日本」が世界で畏れられる理由(わけ)

 

 

 元々は韓国でジャーナリストとして活躍されていて、その後松下政経塾を経てアメリカを基盤にコンサルタントとして活躍されている方による日本論のようなモノです。

 元々韓国人に向けて韓国語で書かれた日本人論で、日本人に見習うべきところや、日本人の思考壁を踏まえて交流する上で念頭に置いておいた方がいいことについて紹介されています。

 日本での経験を踏まえて、かなり深いところまで日本人の思考のベースや戦略などを踏まえて、韓国人として対処すべきところや、ある意味諦めないと仕方がないと諭すようなところも紹介されます。

 韓国人と日本人との軋轢なんですが、韓国人の“恨(ハン)”をともかくとして、日本人側として個人の責任を明確にしないようにする体制が、結局“犯人”捜しを徒労にしてしまって、それがなお韓国人をイラだたせてしまうという分析は慧眼だな、と思います。

 何とか関係を良くしようという糸口を見つけようと言う意図もうかがえなくもないのですが、結局は噛み合わないというか、これだけ日本を理解してくれようとしてくれる人を以ってもなお、ムズカシイんだなぁ、とちょっと絶望的な感じもしました。