世界が認めた「普通でない国」日本/マーティン・ファクラー

 

 

 ニューヨーク・タイムズ紙で東京支局長を勤められていた方による「日本礼賛」です。

 東京五輪開催が決まった前後から、やたらと日本をホメそやす本が乱発されて、読む時にはかなり眉にツバを塗って読むことが多いのですが、日本贔屓とは言えアメリカ人が書かれた本なので、多少はプレーンな意見があるのかな、ということで…

 日本礼賛本なんですが、礼賛一辺倒にはならなくて、太平洋戦争後も総括が行われずにうやむやにしてしまったことでも分かるように、日本が“反省”のできない国民性であることを指摘されていて、それによって、長らくの中国や韓国との軋轢が解決できないということを指摘されています。

 その反面、他国に比べて最下層の人々の意欲や能力が著しく高いことや、日本国内よりも海外において、そのオリジナリティが高く評価されていることなどを指摘されており、もっとプライドを持つべきだということです。

 まあ、ありがたいご意見なのですが、これを聞いた日本人が調子に乗り過ぎないように気を付けたいですよね…