3・11とメディア/山田健太

 

 

 池上彰さんと津田大介さんの対談本で推薦図書として挙げられていたので手に取ってみました。

 3・11での報道においては、既存のメディアのうち、大手新聞社が御用メディア的な無様な姿を晒したのに対して、地方紙やネットメディアがそれぞれ自身の特色を活かして、メディアの新たな役割を見出したり、カユいところに手の届く報道をして存在感を見せつけたということが印象的です。

 最近の安倍政権ベッタリの姿勢でも見られるような耐性寄りの報道や、記者クラブ制度で見られるような閉鎖的な体質など既存メディアの問題点が、極限状況の報道であからさまになってしまったわけですが、その後の報道姿勢を見ても、あんまり反省しているようにはみえないですよねぇ…