ゆとり世代の愛国心/税所篤快

 

ゆとり世代の愛国心 (PHP新書)

ゆとり世代の愛国心 (PHP新書)

 

 

 以前、“e-Education”という、満足に教区が受けられない途上国の地方で、その国最高レベルの授業をDVDで届けようとする取組を紹介した『「最高の授業」を、世界の果てまで届けよう』をこのブログでも取り上げた税所さんがかたる「愛国心」です。

 税所さん自身ゆとり世代の“ど真ん中”だということで、とかく覇気がないだの、教区レベルが低いだのと揶揄されることの多い世代ですが、そんな世代の税所さんが途上国で世の中を変えるような取組をしながら感じた「愛国心」を語ります。

 税所さんによると、途上国における日本人への支持というのは絶大なものがあるようで、それはJICAを始めとする支援を手掛けてこられた人々や現地でビジネスをされていた人たちの現地での真摯な取組の賜物だということです。

 確かに途上国支援と言う意味で、最近では中国に少し遅れを取りつつありますが、未だ日本人の親身な支援への信頼は揺るぎないものがあるようです。

 そういう意味で日本人の“美質”を今後も継承して行こうとする彼らの姿勢は頼もしく思えますし、一括りで世代を評価することの危うさを端的に示しているのではないかと感じます。