あなたの人生は「選ばなかったこと」で決まる 不選択の経済学 (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 竹内健蔵
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/03/02
- メディア: 文庫
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経済学を学んでいない人には、ちょっとピンと来にくい“機会費用”の概念を元に、日常の様々な場面における“費用”の概念を紹介する本です。
例えばデートの約束をして、往復1,000円の交通費を使って約束の場所に行ったのにスッポかされたという場合、損をしたのは交通費の1,000円だけではなく、本来はそこはバイトをしていて5,000円の収入が入るはずだった、ということがウラにあった場合、1,000+5,000円の6,000円が損失になるということです。
後半の5,000円の部分が“機会費用”に当たり、あることを選択した結果、本来選択できたはずの選択肢から得られるはずだった収益で測られるモノだということで、そういった“機会費用”の側面から日常の“選択”を見つめ直すということです。
オモシロかったのが、公務員が出張によって獲得したマイレージを別の出張に充当するということについて、市民団体からのクレームがあったということなのですが、そのことについて、そのまま充当していればかからなかったはずの経費がかかってしまったということで、そのクレームによって無用な公費(=税金)が使われてしまったという笑えない話を紹介されています。
ということで、如何に行動すれば自分にとっての利益を最大化できるのかということを意識することで、捨てようとしている選択肢を考えるクセができて、ちょっと効用が増えるかも知れませんよ!?(笑)