好きなことだけで生きていく/堀江貴文

 

 以前『本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方 (SB新書)』を紹介した時に「とてもついていけない」と言ったのですが、この本はその続編に当たるようで『本音で生きる』であれだけ好きなことをしていれば、こーんなにも楽しくて成功しやすいのに、ホンの1%位の人しか実行しない…とボヤいておられて、この本はこういう趣旨で書かれる「最後の本」たと宣言されています。

 堀江さんはそういう「好きなこと」で生きていくことを支援するというか、そういう人に“場”を提供することで、そういう生き方を支援する堀江貴文イノベーション・ユニバーシティ(HIU)という“大学”を立ち上げて、この本の執筆当時で1,000人もの人たちが、月1万円の“学費”を支払って参加していて、堀江さんにクドいくらい背中を押してもらって「好きなことだけで生きていく」道に進みつつあるようです。

 堀江さんはこの本の中で「好きなことだけで生きていく」における最大の障害は“小利口”であることだとおっしゃっておられて、そういう“小利口”な人たちは大企業に勤務するとか資産を持つといった“保険”ををかけた生き方を選びがちであることと、日本の学校教育自体がセッセセッセと“小利口”な人材を量産しているので、なかなか堀江さんがおっしゃるような「好きなことだけで生きていく」ことを選択する人は増えていかない
ようです。

 ただ、今後日本が絶え間ないイノベーションを生み出し続けようとするにおいて、一定の割合でそういう人材が増えていかないといけないということも確かなようです。

 ということで、堀江さんがHIUでやられていることがもっともっと成功していって「好きなことだけで生きていく」ことのメリットが明確になって行ってくれればと願ってやみません。