ビッグデータの正体/ビクター・マイヤー=ショーンベルガー

 

ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える

ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える

 

 

 ビッグデータって言葉は聞いたことがあっても実際どんなものなのかということを正確に説明できる人って少ないんじゃないでしょうか…IT業界にいるワタクシもアヤシイ限りだったりしますが…

 あまり実態のよくわからないビッグデータですがその果たす役割というのはまさに革命的なモノで、先日関連書籍を紹介したAIもビッグデータ技術の実現があって初めて実用レベルになったということもあります。

 ちょっと専門的なことを言うと、ビッグデータが革命的だったのが、これまで如何に正確なデータを入手して、それを正確に処理するかということがITのキモだったのですが、ビッグデータではそれほどデータの正確性を求めないというところがあります。
 
 だから精緻な数値計算を行うという訳にはいかないのですが、大きなトレンドを見るといった意味では非常に大きなチカラを発揮するということがあり、人間が気付くことができなかった法則性を発見するといったことも可能となりました。

 海外の大手スーパーでの分析で、オムツを買う人は同時にビールを買うことが多いということが実証されたという有名な事例がありますが、そこに別に因果関係はないワケですが、多くの実例がそれを示しているということで、因果関係を重視してきたこれまでのITでの処理とは異なり、多くのデータが“結果”を暗示するというところもITにおいて革命的なところがあります。

 いやー、スゴイ世の中になったもんだ…