仕事人生のリセットボタン/為末大/中原淳

 

 

 東大で人材開発について研究されている中原さんが、「侍ハードラー」為末さんの半生を検証しながら人生の“ターニングポイント”における「リセットボタン」について語られます。

 会社勤めだと明確に表れにくいのですが、長いキャリアの中でいくつかの“ターニングポイント”があり、その時の対処がその後の人生を大きく変える可能性があるわけですが、そういう時に如何に上手に「リセットボタン」を押せるかに掛かっているようです。

 そういう“ターニングポイント”が一番顕著に表れやすいのがアスリートだということで、為末さんのキャリアを題材に「リセットボタン」の押し方を検証されます。

 ずっと読んでると、単なる為末さんのクロニクルに思えてきて、オモシロいからそれはそれでいいのですが、中原センセイ自身が何のためにこんな本を企画したんだろう…というギモンを抱えつつ読み進みましたが、あまり明確に教訓めいたことをまとめるワケではないのですが、何となく最後の方になってナットクしたような気になった感じです。

 まあ、ちょっと隔靴掻痒感が無くはないんですが…