人生を半分あきらめて生きる/諸富祥彦

 

人生を半分あきらめて生きる (幻冬舎新書)

人生を半分あきらめて生きる (幻冬舎新書)

 

 

 心理カウンセラーの方が語る「あきらめる」ことの意義です。

 日本人は「頑張る」ことが好きで、「あきらめる」ことに罪悪感を感じている人が多いと言われます。

 ただ、状況によっては切り替えて次のトライをした方がいいのに「あきらめる」ことへの罪悪感から「頑張り」続けることに固執したりもします。

 単に「頑張り」がムダになるだけではなくて、そういう取り組みが次第にストレスを蓄積していって精神的な疾患につながることも少なからずあるようです。

 しかも、この本が書かれた2012年というのは経済的にもドン底にあった頃で、閉塞感のある中で虚しい「頑張り」を強いられることの困難について語られています。

 だから状況を冷静に判断して、合理的に「あきらめる」ことが、より好ましい結果につながることがあるということで、そのために「頑張る」ところを厳選するという考え方を提示されます。

 何もかも頑張るんではなく、自分に一番あったところ「だけ」頑張るんでいいんじゃないの!?ということでよりシアワセになれるのかも知れませんね!?